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ココロのスキマ
みなさん、おはようございます。
都タクシーブログ担当のノロです。
昨日は悲しいニュースがありました。
漫画家の 藤子不二雄Ⓐ先生が亡くなられました。
F先生とあわせて、藤子不二雄作品と言えば、
我々世代では、欠かせない存在というか、子供のころから触れていたものなので、
私の人間形成の一翼の担っているとでも言いましょうか。
……ともかく、そういうものなのです。
夏休みとか春休みになれば、ドラえもん、忍者ハットリくんといったものが映画で上映され、
親にねだって連れて行ってもらったものです。
F先生もA先生も、子供の作品を描いているという印象が世間的には強いですが、
どちらの先生も、かなり闇の深い作品も描いており、大人が読んでも身につまされることがあります。
A先生のそういった作品で言えば、やはり「笑ウせぇるすまん」が代表でしょうね。
テレビアニメ化されたこの作品は、冒頭に主人公「喪黒福造」の印象的な自己紹介からはじまります。
私の名は喪黒福造 人呼んで、「笑ゥせぇるすまん」。
ただのセールスマンじゃ御座いません。
私の取り扱う品物はココロ。
人間のココロで御座います。
A先生の訃報を聞いて、改めてこのセリフを思い出したとき、私ははっとなったんですね。
タクシーの乗務員って、つばめタクシーでは「営業社員」と呼んでいますが、
彼らの扱うものも、所謂「品物」ではありません。
安全、安心、快適さ……いわゆるココロじゃないかなあと思うのです。
サービス業というのは、サービスを品物にしているのであって、お客様はそれに対価を支払います。
日本人のなかには、未だ「サービス=タダ」という概念が強くあり、
我々は「満足」をしていただくために、お金をいただいているという意識が、
お客様にも、乗務員にも欠けているところがあるなといつも感じるのです。
自分たちは、「ココロ」を扱っているという意識を持つことが、
タクシー運転手にも必要なのではないかなと改めて思ったわけです。
……もっとも、喪黒福造はお金をいただきませんがね。
最後になりましたが、藤子不二雄Ⓐ先生のご冥福をおいのりいたします。
天国でF先生と再びコンビを組んで、デビューをしてほしいと思っています。
……そういえば、お二方のデビュー作が「天使の玉ちゃん」でしたね。