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愛知歴史探訪 コラム
みなさん、こんにちは。
都タクシーブログ担当のノロです。
お笑い芸人の人が、トークバラエティ番組で、いろいろなことを面白おかしく話しているのをよく見ます。
ですが、あれは、普段から付き合いがあるのが、お笑い芸人であることと、番組のロケなどで、いろいろなところへ行ったり
いろいろなことを体験したりしているから、あれほど話す内容があるのだと思います。
私などは、普段から何も面白い生活をしているわけではないですし、
営業マンではないので、外をとびまわっているわけでもない。
なので、ブログ担当になって、まず初めに思ったことは、
「こりゃ、ネタがたりなくなるな」ということでした。
なので、そのネタを埋めるために始めたのが、「愛知歴史探訪」です。
愛知県は歴史的な史跡や旧跡の宝庫なのに、なぜか盛り上がらない。
それを紹介できたらということで、始めたわけです。
これなら、ネタも尽きませんしね。
いままで、愛知の三英傑 信長、秀吉、家康を中心に歴史探訪を書いてきたわけですが、
この三人について、思い浮かべる「鳥」のことを今回は書こうかと思っています。
ここまでくれば、わかりますね。今日のテーマは「ホトトギス」です。
三英傑それぞれには、こんなホトトギスの句があてられています。
鳴かぬなら殺してしまえホトトギス
鳴かぬなら鳴かせて見せようホトトギス
鳴かぬなら鳴くまでまとうホトトギス
これは、三英傑のそれぞれの性格を表した句だと、言われています。
実際、私も小学生のときそう習いました。
そこで、私は昔からふたつの疑問がありました。
① これって、だれが詠んだの?
すっごい有名な句のわりに、詠み人は伝えられてないですよね。
調べてみると、江戸時代に書かれた随筆集、「甲子夜話」というものに、この句がでてくるそうです。
郭公を贈り参せし人あり。されども鳴かざりければ、
なかぬなら殺してしまへ時鳥 織田右府
鳴かずともなかして見せふ杜鵑 豊太閤
なかぬなら鳴まで待よ郭公 大権現様
これ、全部ホトトギスと読むそうです。どんだけ、多いんだホトトギスよ。
ちなみに、私たちが子供のころ、ファミコンのゲームソフトで「不如帰」という名前のソフトがでました。
そのとき、これもホトトギスと読むと初めて知ったわけですが……
この随筆集を松浦清という方が書かれたそうですが、果たして、その方がこの句を詠んだのかまでは
はっきりとわからないそうです。
② なぜ、ホトトギスなのか
そして、私が思った性格を詠んだのはわかったんだけど、なぜ、ホトトギスを使ったのかということ。
これも調べてゆくと、面白いことがわかります。
まず、ホトトギスが575で読む川柳に対して都合の良い5音であることがあげられます。
そして、もうひとつ。ホトトギスが何かの隠喩ではないかということが予想できます。
ホトトギスの鳴き声と言えば、「ホーホケキョ」です。
この鳴き声は、「法華経」と漢字があてられ、ホトトギスは仏教を隠喩しているのではないかということです。
これには、私も目からうろこが落ちる思いでした。
たしかに、当時は仏教がものすごく力をもっており、三英傑それぞれは一向宗というものにすごく苦しめられました。
仏教を弾圧した信長。
それを利用した秀吉。
距離を置いた家康。
なるほど、句にあった政策をそれぞれがとっています。
家康の歴史探訪でも書きましたが、来年は家康の大河がはじまり、
この愛知を訪れるお客様が増えてくるのではと期待しております。
そんなお客様がご乗車された際、運転手がこんなことを話してくれたらちょっと感動するのではないでしょうか?
その時にそなえ、仏教ではないですが、運転手のみなさんに
布教していこうと考えている今日この頃です。